難関だった司書講習の内容と受け方について

司書の資格は短大か大学で課程を選択して単位を取って卒業すれば取得できますが、ほかにも司書講習を受けるという方法があります。

そして私の場合は、社会人を経て司書講習を受け、司書資格を取得しました。

社会人から司書になるなら司書講習

私の通っていた短大では図書館司書の資格取得が可能だったんですが、当時は司書になるつもりはなくて課程を選択しませんでした。

でもOLとなって1年が経ち、何か物足りない気持ちになり転職を考えるようになったんですね。

そして何か新しい資格や知識を身に着けようと図書館に通うようになって、司書という職業を意識するようになったんです。

短大の同級生で、地元で司書になった友人に久しぶりに連絡を取って、司書になりたい気持ちを打ち明けてみました。

その友人に、司書講習を受けて司書になる方法があることを教えてもらったんです。

もともとは資格のない図書館職員のためのものだったそうですが、今ではOLや主婦など社会人から司書になりたい人が多数受講しているのだと知りました。

司書講習を受けるには

司書講座は全国にある講習を実施している大学で受けるんですが、実施している大学はすごく少ないんです。

残念ながら私の住んでいる所にはなかったので、遠くまで受けにいくことになりました。

行われる大学は、政府が発行している官報に3月の終わりから4月の初めくらいに載ります。

この講習ですが、講習というのは受けるのは誰でもできるものだと思っていたら大学によっては希望者が多くてすごい倍率です

しかも受けるためには、まず受講資格を満たしていないとダメなんですね。

受講資格があるのは、大学か短大、専門学校の卒業生と大学で62単位以上修得した学生、そして司書補としての経験が2年以上の人です。

大学在学中の人は卒業後、司書補は通年3年以上の経験がないと受講はできても資格は得られません。

私は幸い短大を卒業していたので受講資格があって、ホッとしました。

受講するためには、大学によって違いがあるかもしれませんが、私の場合だと応募用紙に作文を添えて応募しました。

そしてなんとか合格の通知を受け取って、受講料を払って講習を受けられることになりました。

司書講習の内容

司書講習には必須科目と選択科目があり、内容は下記の通りで、必要な単位を取得しないとなりません。

★図書館サービス概論
★生涯学習概論
★図書館概論
★図書館情報技術論
★図書館制度・経営論
★情報サービス論
★児童サービス論
★情報サービス演習
★図書館情報資源概論
★情報資源組織論
★情報資源組織演習
★図書館基礎持論
★図書館サービス持論
★図書館情報資源持論
★図書・図書館史
★図書館施設論
★図書館総合演習
★図書館実習

上11科目が必須でその下が選択になり、2科目以上を選択します。

なんか小難しい感じですが、図書館を利用している人にとっては普段目にしたりやっていることと関連しているものなので、わかりやすくて面白いですよ。

司書講習は7月から9月の約2か月間で一気に行われるので、社会人の場合はこの時間を確保するのが一番の難関ですね。

司書講習で図書館司書の資格を取得したい人必見↓

東京の司書講習一覧

今思えば短大時代に司書の資格を取っておくべきで、友人に相談したときもそうすれば単位を取って卒業すれば資格が取れたのに勿体ないと言われちゃいました。

でも苦労して取得したからこそ、今図書館で働けることにこれだけ感謝できるんだと思います。

絵本を読み聞かせは楽しい。司書業務の中で一番好きな仕事です

今の図書館には絵本がたくさん置いてあって、並べたり貸し出しするだけじゃなく、多くの図書館で読み聞かせ会を実施していて司書たちが子どもたちに読み聞かせしています。

そして、私もいよいよ読み聞かせデビューを果たすことになったので、その時の様子をお話しします。

緊張の読み聞かせ当日

読み聞かせ会は対象年齢別に分かれていて、私は乳児向けの絵本の読み聞かせを担当することになりました。

大勢の子どもたちが来るので、見やすいようにすごく大きなビッグブックといわれる本を使うんですが、司書になってから初めて見て驚きと感動でした。

ちょっと重いですが、特別感があってわくわくしますよ。

まだ独身の私は子ども相手に絵本を読んであげたことはないので、子どもたちがちゃんと聞いてくれるか不安でした。

毎日家で練習して、ここで笑って欲しいとか感動してほしいと思う場所を重点的に読み、よし完璧と自分なりに納得して、というか自分に言い聞かせて本番に挑んだのです。

当日はやっぱり緊張して声が震えてつっかえたりすることもありましたけど、子どもたちも興味深そうに聞き入ってくれて、最後にママたちの拍手ももらいました。

子どもも親も司書も成長できる読み聞かせ

読み聞かせを体験して、読み聞かせにはこんな効果もあるんだと気づきました。

★聞いてるほうだけではなく、読んでいるほうも癒され心が落ち着く。
★お母さんの癒しにもなり表情が穏やかになり、声が優しくなる
★子どもとお母さんのコミュニケーションがとりやすくなる
★家族の話題が増える

読み聞かせは、私にとって子どもの成長を助け見守れる素敵な仕事でもあり、自分自身もともに成長できる貴重な体験になりました。

かなり充実している図書館の絵本コーナー

今は多くの図書館にはキッズコーナーなるものがあって、赤ちゃんから小学生まで幅広く利用されてます。

絵本だけじゃなくて、紙芝居もあってお母さんが自分の子どもやお友達の子どもたちに読んであげているほほえましい姿もみられるんですよ。

司書資格を持つ母に聞くと、昔の図書館では絵本はあまり置いてなくて、あっても古くてボロボロになったものが多かったんだそうです。

活字離れが進む中、子どもの時からいい本に出会って本と仲良くなってもらおうというこの取り組みは素晴らしいと思います。

読み聞かせで子どもたちに絵本を聞かせた体験からも、国民の血税はこういうところにこそ使われるべきだと、ひしひしと感じた私です。

会を重ねるごとに司書たちも指人形を使ったりお面を作ったり工夫を凝らすようになり、私もそんな先輩たちを見習いたいと思ってます。

普段は司書が読み聞かせをしますが、大きな図書館では絵本作家が来て読んでくれることもあるみたいです。

【就活体験談】司書の求人に応募した時の仕事探しのはなし

無事に司書の資格を取得した後、図書館への就活をしたのですが、これもかなりの難関でした。

まず司書の仕事探しは何から手を付けていいかわからなくて、情報収集から始めて図書館で働くまでの道のりはなかなかの険しさです。

司書の就活開始!

無事に資格を取れても、司書になるためには採用試験に受からないとダメなんですよね。

司書の仕事は人気があるわりに採用枠が少なくて、大学で資格を取った新卒の人でも正規の職員として採用されるのは難しいんです。

私みたいに中途採用になると正規の職員として採用される人は少なくて、私の知る限りでは1人もいません。

でも正規ではなくてもとにかく図書館に入れればいつか正規職員になる道が開かれるかもしれないと思って、司書の就活を始めることにしました。

私が司書の就活のためにやったことはこんな感じです。

★ハローワークに登録して求人を毎日チェックする
★友人に連絡を取って情報をもらう
★卒業した短大の就職相談担当の先生に相談する
★派遣会社に登録する

まずハローワークの求人を見てみると、司書の求人はありませんでした。

司書の求人の情報収集

司書の友人に聞いてみると、ハローワークでもパートや臨時なら時々求人があり、ねらい目は年末や3月なんだそうです。

あと、公的図書館なら広報に求人情報が載る可能性もあるとのことでした。

求人が出るまで待っていられなかった私は、まず卒業した短大の就職相談担当の先生に連絡を取って今年は司書の募集があるか聞いてみることにしました。

先生の答えは、去年は臨時職員1人という話があったけど今年はまだないというものでした。

そしてもしあったとして今年の卒業生を優先するので、紹介できるかどうかはわからない旨のことを遠回しに言われました。

まあ、確かにそのとおりです。

思えばここで親身になってもらって入った会社を退職して司書になろうというのだから、失礼な話かもしれませんね。

就活の結果、派遣社員として図書館に勤務することに

仕方がないので派遣会社に登録し、短期の仕事をしながら毎日パソコンでハローワークの求人をチェックしていました。

少ないものの求人はいくつかあり、公的な図書館だけではなく学校の司書なども受けてみましたが受かりませんでした。

そんな生活を続ける中、登録している派遣会社で条件に合う仕事がなく、しばらく無職になってしまったんです。

それで別の派遣会社に登録したら、そこでは図書館の仕事を紹介していて司書資格を持つ私は即採用になり現在に至るというわけです。

まさに棚ぼたという感じで、人生どこで運命が変わるかわからないもんだと思いました。

勤務は週4日で、9時から5時でした。

独身の私はフルタイムで働きたかったんですが、ここで逃すと一生図書館で働けないかもと思い決めました。

私はまだ年齢的にも公務員試験を受けて正職員になれる可能性もあるし、職場の先輩や上司も若いんだから挑戦したほうがいいと応援してくれてます。

公務員試験はかなりの難関ですが、頑張って公務員試験を受けて正規の職員を目指そうかと思っています。